ジーザスクライスト・スーパースター
〜ジャポネスク〜



2007年10月31日更新

京都劇場に劇団四季の「ジーザスクライスト・スーパースター 〜ジャポネスクバージョン〜」を見に行きました。
劇団四季の「ジーザスクライスト・スーパースター」は過去何度か見ているのですが、ジャパネスクバージョンは15年ほど昔、初めて劇団四季のミュージカルに接して以来です。
ジーザスクライスト・スーパースターはロックオペラとして、アンドリュー・ロイド・ウェーバー(キャッツ、オペラ座の怪人等)とティム・ライス(アイーダ等)の出世作です。

劇団四季には、このジーザスクライスト・スーパースターにふたつのバージョンがあり、ひとつはエルサレムバージョン(世界的に知られているスタンダード)、そして今回演じられたジャポネスクバージョンがあります。
そもそもスタンダードのエルサレムバージョンのセットも簡素なものなのですが、ジャポネスクバージョンでは更に簡素なセットになります。
演者は歌舞伎の隈取りそっくりのメイクを施し、セットは中央の舞台以外は後方に5台の大八車型の装置があるだけです。
今回、「ジーザスクライスト・スーパースター」が大好きだと言う外国人の友人と行ったのですが、もちろんジャポネスクバージョンは初めて。
僕もここ数回はエルサレムバージョンだけだったので、とても新鮮に感じました。

今回改めて見て思ったのですが、こちらの方が心に迫ってくるものがあるようです。
衣装、メイクは歌舞伎の要素を取り入れ、舞台セットは、能、狂言の様なシンプルさ。
おかげで舞台セットに気をとられる事が無いぶん、より心理描写が真に迫って感じました。
庶民のものであった歌舞伎の良いところと、武士の教養であった能・狂言の良いところだけを抽出してアレンジした感じです。
ロンドンで高い評価を受けたのも納得できます。

ヘロデ王は京都バージョンだそうで、以前見たものと異なりましたが、こちらの方が歌舞伎っぽくて好感が持てました。

友人の感想は「とても興味深かったです。」
翌日には歌舞伎を見に行くとの事。
改めて感想を聞きたいなと感じました。


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